「手持ちのオーディオサンプルを充実させたい」
「プロクオリティのサンプルパックが欲しい」
「みんながSpliceを使ってるから気になる、でも料金とか使い方とか分からない…」
本記事では、そんなSplice Soundsに関する悩みを解決します!
Splice Soundsとは?
Splice Soundsとは、Spliceが提供する「サブスク型サンプル音源ダウンロードサービス」です。
月額料金を支払えば、膨大な数のサンプルから自分の好きなサウンドを見つけ出し、ダウンロードすることができます。
サンプルはロイヤリティフリーで商用利用可能なため、楽曲の配信や販売を行うことが可能です。
Splice Soundsは世界各国でプロアマ問わず、多くのプロデューサーに愛用されています。
値段相応の価値があるサービスなので、ぜひ検討してみてください。
まずは14日間の無料トライアルから試してみましょう!
Splice Soundsの各種料金プラン
現在Splice Soundsには3つの料金プランが用意されています。
基本的な違いは獲得クレジット数です。
クレジットは月をまたいでも持ち越し可能なため、月末に慌てて使い切る、といった必要はありません。
プラン名 | Sounds+ | Creator | Creator+ |
月額料金 | $12.99 | $19.99 | $39.99 |
獲得クレジット数 | 100 | 200 | 500 |
すべてのプランで獲得できる特典
Splice Soundsの有料プランに登録することで、以下の特典を得られます。
- DAW上でサンプルの視聴ができるSpliceの新プラグイン「Bridge」
- Win/Mac対応デスクトップアプリ
- iOS/Android対応モバイルアプリ
DAW上でサンプルの視聴ができるSpliceの新プラグイン「Bridge」
すべてのプランで、DAW上でサンプルの視聴ができるSpliceの新プラグイン「Bridge」(VST3/AU対応)が使用可能になります。
このプラグインはDAWとSpliceのデスクトップアプリを連携させ、プロジェクトのテンポ・キーに同期したサンプルのプレビューを可能にします。
サンプルをダウンロードする前に、プロジェクトに最適なサンプルを試しながら見つけることができるため、作曲の時短やアイデア出しにとても便利なプラグインです。
Win/Mac対応デスクトップアプリ
Splice Soundsはブラウザ版以外に、デスクトップアプリ(Win/Mac)が利用可能です。
ブラウザ版と同じ使い方ができるほか、アプリからDAW上へドラッグ&ドロップでサンプルを読み込むことができます。
Spliceを利用するならば、必ずインストールしておきましょう。
iOS/Android対応モバイルアプリ
Spliceは2種類のモバイルアプリ(iOS/Android)をリリースしています。
- Splice – Music Made
- CoSo by Splice
Splice – Music MadeはSplice Soundsのモバイル版で、サンプルの視聴やダウンロードが可能です。
CoSo by SpliceはSplice Soundsにあるサンプルを使って、オリジナルのループを作れるユニークなアプリ。
簡単に楽曲を作ることができ、保存したループはデスクトップアプリに共有されます。
CoSo by Spliceあまり知られていないアプリですが、自動作曲ソフトのような使い方ができるため、ぜひチェックしてみましょう。
Creator、Creator+で獲得できる特典
Creator以上の有料プランに登録することで、Sounds+の特典に加えて、さらに追加コンテンツが利用可能になります。
- Splice製シンセプラグイン「Astra Synth」
- Splice製ドラムサンプラー「Beatmaker」
- 動画チュートリアルレッスン「Splice Skills」
Splice製シンセプラグイン「Astra Synth」
「Astra Synth」はSplice開発のオリジナルシンセサイザーです。
シンセプリセットはSplice Soundsから入手可能。
Splice製ドラムサンプラー「Beatmaker」
Splice Soundsにあるサンプルを使って、リズムループが作れるSplice製ドラムサンプラー「Beatmaker」
元々は、ブラウザ上でビートメイクができるサービスとしてリリースされていましたが、簡易的なプラグインとしても利用可能です。
シンプル操作で、瞬時にハイクオリティなビートを生成できるの優れもの。
動画チュートリアルレッスン「Splice Skills」
Spliceが提供するサービスのひとつ、動画チュートリアルレッスン「Splice Skills」が利用可能になります。
Splice Skillsでは、毎週追加される講師による解説動画を見ながら、作曲の勉強ができるサービスです。
プロジェクトファイルのダウンロードが可能で、作曲のスキルアップやヒントを得ることができる便利なサービス。
Splice Soundsの6つのメリット
1つずつ解説していきます。
1.豊富なサンプルパック
Splice Soundsには膨大な量のサンプルパックが取り揃えられています。
ポップス・EDM・ロックのみならず、アンビエントやシネマティックなど、幅広いジャンルのサンプルがダウンロード可能。
楽曲の骨組みになるメインの音色から、かゆいところに手が届くような音色まで、簡単に入手できるのがSpliceの魅力です。
2.Spliceでしか手に入らないサンプルパックがある
Splice Soundsでは、多数のメーカーやアーティストがサンプルパックを販売していますが、中にはSplice Soundsのみでしか入手することができないものがあります。
Spliceオリジナルのサウンドや、メーカーでの販売を取り止め、Splice Soundsに完全移行したメーカーも存在します。
ここでしか入手できない良質なサンプルパックが多数あるのも魅力のひとつです。
3.パック内の欲しいサンプルが個別でダウンロードできる
Splice Soundsの最大のメリットは、パック内の欲しいサンプルが個別にダウンロードできることです。
・「サンプルパックを買ったけど、結局使ってないサンプルばっかり」
・「デモが気に入ったので購入したが、ひとつひとつの音を聴いたら思っていたのと違った」
こんな経験はありませんか?
Splice Soundsならば、不要なサンプルはダウンロードしなくて済むので、本当に自分が必要なファイルだけをピンポイントで入手できます。
4.細かい条件設定でサンプルの検索ができる
サンプルを検索する際に、かなり細かく条件を設定することが可能です。
Splice Soundsには膨大な量のサンプルがあるため、目的のサンプルを見つけるためのオプションが非常に充実しています。
複数の条件を設定すれば、狙ったサンプルをすぐに見つけることができるでしょう。
5.ひとつひとつのサンプルを視聴できる
Splice Soundsでの音色選びが快適な理由は、一つひとつのサンプルを視聴できるから。
通常、サンプルパックは、サンプル全体のデモソングやピックアップされた一部のサンプルしか視聴できないケースがほとんどです。
ですが、Splice Soundsはサンプルパック内のすべてのファイルを視聴できるので、どんな音色が収録されているのかが明確に分かります。
6.シンセプリセットとMIDIファイルも入手可能
Splice Soundsでは、オーディオファイルだけでなく、シンセプリセットとMIDIファイルも入手可能です。
シンセプリセットは、以下の6種類の音源のプリセットが入手可能。
ただし、オーディオファイルと違い、消費クレジット数が多い点に注意しましょう。
MIDIファイル・Beatmaker以外のシンセプリセットは3クレジット、Beatmakerプリセットは5クレジットが必要です。
オーディオファイルと同じ要領でダウンロードしていると、一気に残りクレジットがなくなってしまうので気をつけましょう。
Splice Soundsの注意点
1つずつ解説していきます。
1.サンプルの音質や形式が統一されていない
Splice Soundsではサンプルの音質や形式が統一されていません。
音声ファイルはすべてWAVで統一されていますが、ビットレートやサンプルレートがサンプルによって異なります。
ダウンロードするまで詳細情報の確認ができないので、気をつけましょう。
2.YouTube配信やストック販売で、コンテンツIDに引っかかる可能性がある
Splice Soundsに限った話ではありませんが、サンプルを使用するとYouTube配信やストック販売で、コンテンツIDに引っかかる可能性があります。
コンテンツIDとは、YouTube の自動コンテンツ識別システムです。
本来は楽曲の著作権を保護するための機能ですが、保護された楽曲と同じサンプルを使用することで、同一楽曲と判断されてしまうことがあります。
ストック販売の場合は、コンテンツIDに引っかかることで審査が通らないケースもあります。
特にメロディループは要注意で、キーやテンポの変更など、サンプルを加工してから使用するのがおすすめです。
3.アップデートで機能・UIが変わるので混乱する
Splice Soudnsは定期的なアップデートにより、便利な機能が追加されます。
しかし、既存機能が削除されたり、UIが変わったせいで使い方が分からなくなることが多々あります。
アプリ版では旧デザインに戻せる機能がありますが、ブラウザ版は戻すことができないので、頑張って慣れましょう。
4.日本語に対応していない
残念ながら、Splice Soundsは日本語に対応していません。
Spliceはニューヨークの企業、Distributed Creation社が運営しています。
そのため、対応言語に日本語が含まれていません。
ただし、サイト内の表記は分かりやすく、DTMerであれば問題なく使用可能なレベルのため大きな問題はないでしょう。
Splice Soundsの始め方
次にSplice Soundsの有料プラン(14日間無料トライアル)の登録方法について解説していきます。画像を添付しながら説明するので順番にやっていきましょう。
1.Splice Sounds公式サイトへアクセス
まずはSplice Soundsの公式サイトへアクセスしましょう。
2.画面右上の「Try free」をクリック
次に画面右上の「Try free」をクリックして、登録画面へと進んでください。
3.登録情報の入力
「Try free」をクリックすると、登録情報の入力画面に移動します。
Google・Apple・Facebookのアカウントでログインする場合は、上の3つのいずれかを選択。
新しくSpliceアカウントを作る場合は、メールアドレスとパスワードを入力して登録してください。
4.「Start free trial」をクリック
会員登録が完了したら、有料プラン(14日間無料トライアル)の登録に進みましょう。
「Start free trial」をクリックで登録ページが開きます。
5.登録したいプランを選択
プラン選択ページへ移動したら、登録したいプランを選びましょう。
6.支払い方法を選択し、情報を入力
最後に支払い方法を選択し、支払い情報を入力したら登録完了です。
Splice Soundsの使い方
ここでは、Splice Soundsの使い方をご紹介します。
基本的な使い方は、探したいサンプルを検索窓に入力し、サンプルの詳細設定やタグを指定して絞り込んでいきます。
詳細設定では、音色の種類・ジャンル・キー・BPM・ワンショットorループの指定が可能で、かなり絞り込んでサンプルを探すことができます。
タグの種類も非常に多く、検索には便利なのですが、サンプルによってかなりアバウトに設定されていることがあるので注意しましょう。
Splice Soundsのおすすめサンプルパック
Splice Soundsのおすすめサンプルパックは別記事で紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
Splice Soundsのプラン変更・停止・解約の方法
Splice Soundsのプラン変更・停止・解約する場合は、下記の手順を参考にしてください。
Splice Soundsのプラン変更方法
登録中のプランを変更したい場合は、画面右上の「View upgrade options」をクリック。
プラン選択画面が表示されるので、新しく切り替えたいプランを選択しましょう。
Splice Soundsの停止・解約方法
Splice Soundsを停止・解約したい場合は、画面右上のユーザーアイコンをクリックし、「Plans」を選択します。
「Plans」をクリックすると、加入中プラン・サブスク中サービスが表示されるので、Soundsの「Cancel」を選択しましょう。
解約理由の選択ページが表示されるので、あてはまるものにチェックし「Continue」をクリック。
ここで表示されるページでは、プランの休止か解約を選択します。
左の「Pause subscription」はサブスクリプションの停止、右の「Cancel subscription」はプランの解約になります。
サブスクリプションは1ヶ月、または2ヶ月の停止が選択可能で、停止期間中はクレジットが保存され続けます。
プランを解約すると、残りクレジットは失効してしまうので、使い切ってから解約するとよいでしょう。
以上でSplice Soundsの停止・解約は完了です。
まとめ
本記事では、Splice Soundsの使い方や登録方法、メリットについて解説しました。
今回の記事をおさらいしましょう。
取り扱いサンプル・メーカーは日々増え続けており、今後ますます便利になっていくでしょう。
プロアマ問わず利用価値は十二分にあるので、気になった方はぜひチェックしてみてください!