【2026年】DTM初心者必見!おすすめ便利フリープラグイン26選(エフェクト編)【無料】

プラグインエフェクト
※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「新しいプラグインが欲しいけどお金がない」
「DAW付属のプラグインだけじゃ物足りない」

そんな悩みを抱えている方に向けて、本記事では楽曲制作に役立つ26種類の便利プラグインを紹介します!フリープラグインの中には、有料のプラグインに引けを取らない高性能なものや、プロのクリエイターが愛用しているものも多くあります。

今回紹介するプラグインは、2026年10月時点で各メーカーの公式サイトから無料で入手できることを確認しています。DTM初心者必見のおすすめフリーエフェクトプラグイン26選、早速見ていきましょう!

無料エフェクトプラグイン26選の一覧

今回紹介するプラグインを用途ごとにまとめました。製品名をクリックすると、それぞれの紹介に移動できます。

製品名分類こんな場面に入手条件
OTTマルチバンドコンプ主役のパートを前に出したい登録不要
CramitマルチバンドコンプOTTの効きに歪みも足したいメール登録
FirComp 2コンプレッサー音量の大小を自然に整えたいメール登録
RoughRider3コンプレッサードラムに迫力を出したい登録不要
GClipクリッパー音を強く太くしたい登録不要
DeeGateゲートノイズや余分な音を切りたい登録不要
Ozone EQEQマスターの帯域を整えたいアカウント登録
TDR NovaダイナミックEQ出すぎた帯域だけ抑えたい登録不要
ZL Equalizer 2ダイナミックEQ波形を見ながら細かく音を整えたい登録不要
ANINAレゾナンス抑制キンキンした響きを抑えたい登録不要
VocRideボーカル用EQ歌の倍音を整えたいメール登録
Saturation Knobサチュレーター音に太さと歪みを足したいアカウント登録
Vinylローファイレコードの質感を出したいアカウント登録
Valhalla Supermassiveディレイ・リバーブ幻想的な空間を作りたい登録不要
Ozone Imager V2ステレオイメージャー音の広がりを目で見て調整したいアカウント登録
Widerステレオイメージャーノブひとつで音を広げたいメール登録
PanCake 2オートパンパンの動きを自由に描きたいメール登録
A1TriggerGateトリガーゲートリズミカルに音を刻みたい登録不要
DJMFilterフィルタービルドアップでDJのようなエフェクトをかけたい登録不要
SPANスペクトラムアナライザー帯域のバランスを目で確認したい登録不要
Youlean Loudness Meter 2ラウドネスメーター曲全体の音量を数値で見たい登録不要
GTuneチューナー音程を確認したい登録不要
Kilohearts Essentialsエフェクトバンドル作曲に必要なエフェクトプラグインをまとめて揃えたいアカウント登録
UAD Explore FREEエフェクトバンドル名機の再現プラグインをまとめて入手したいアカウント登録
MFreeFXBundleエフェクトバンドル作曲に必要なエフェクトプラグインをまとめて揃えたいアカウント登録
ZEN Basicsエフェクトバンドル作曲に必要なエフェクトプラグインをまとめて揃えたいアカウント登録

音の強弱を整えるプラグイン

音の強弱を整えるエフェクトには、大きくなりすぎた音を抑えるコンプレッサー、音の頂点を削って音圧を稼ぐクリッパー、設定した音量より小さい音を切るゲートなどがあります。まずは、挿すだけで効果がわかりやすいものを中心に6つ紹介します。

【マルチバンドコンプ】OTT

OTTの画面

Serumで有名なXfer Recordsが手がける、大人気のマルチバンドコンプレッサーです。音を低域・中域・高域の3つの帯域に分け、それぞれを個別に圧縮します。

大きい音を抑えると同時に小さい音を持ち上げる仕組みで、挿した瞬間から音の輪郭がくっきりと際立ちます。無料ながらプロアマ問わず多くのプロデューサーが愛用しており、なかにはほぼ全トラックに挿している方もいるほどです。

ただし、デフォルト設定のままだと原音のニュアンスが完全に失われてしまうため、Depthを10〜50%の間で調整するとちょうど良い加減になります。リードやベース、ボーカルなど、曲の主役にしたいパートにかけると効果を実感しやすいでしょう。

製品名OTT
開発メーカーXfer Records
メーカーURLhttps://xferrecords.com/freeware
価格無料
対応OSWindows/Mac(Apple Silicon対応)
対応フォーマットWindows:VST2・VST3・AAX/Mac:VST2・VST3・AU・AAX

【マルチバンドコンプ】Cramit

Cramitの画面

Sixth Sampleが手がけるマルチバンドコンプレッサーで、ひと言でいえば「歪みを足せるOTT」です。3つの帯域に分けてコンプレッションする仕組みは同様ですが、Cramitでは倍音を追加してさらに音を変化させられます。

ディストーションは圧縮の前(Pre)と後(Post)で個別に調整が可能です。例えばEDMのシンセリードなら、Preで倍音を増やしてから音量を整え、Postでさらに歪みを加えることで、密度と攻撃性を両立させた音が作れます。

また、帯域ごとに出力の音量を調整できるなど、OTTより細かく追い込めるのも特徴です。音の仕上がりはOTTより優しめなので、生音系はCramit、シンセはOTTのように使い分けるのもありでしょう。

上位版のCramit Platinum Editionも別に販売されており、こちらはリニアフェイズやノイズジェネレーターなどの機能が追加されています。

製品名Cramit
開発メーカーSixth Sample
メーカーURLhttps://sixthsample.com/cramit/
価格無料(名前とメールアドレスの登録が必要)
対応OSWindows 10以降/macOS 10.13以降(Apple Silicon対応)
対応フォーマットWindows:VST3・AAX/Mac:AU・VST3・AAX

【コンプレッサー】FirComp 2

FirComp 2の画面

ドラムバスやミックスバスにも使いやすい、Jon V Audioのピークコンプレッサー兼リミッターです。アタックを速めても「カチッ」としたクリック音が出にくく、クリーンな効き方が特徴です。

圧縮されているのがわからないほど自然に音量を整えてくれるので、ボーカルやベースのように音のニュアンスやパンチ感は変えずにばらつきだけを抑えたいトラックにも適しています。

音を先読みするルックアヘッドは必要なときだけオンにでき、オフなら遅延なしで使用できます。サイドチェインやM/S処理など、コンプにあったら嬉しい機能もしっかり搭載されています。価格は自分で決められる投げ銭方式なので、0円でも入手が可能です。

製品名FirComp 2
開発メーカーJon V Audio
メーカーURLhttps://jonvaudio.com/fircomp2/
価格無料(投げ銭制。メールアドレスの登録が必要)
対応OSWindows(64bit)/Mac OS X 10.13以降(Apple Silicon対応)/Linux(x64。無料配布のみで公式サポート対象外)
対応フォーマットVST3・AU(Macのみ)

【コンプレッサー】RoughRider3

RoughRider3の画面

Audio Damageの無料コンプレッサー、RoughRiderシリーズの3作目にあたる製品です。音色を変えずに音量だけを整えるタイプのコンプレッサーとは異なり、しっかり潰して迫力のある音に仕上げます。

Ratioを上げるほど効き方が荒々しくなり、ドラムやエレクトロ系の素材に迫力が生まれます。ベースにパンチを与えたり、パラレルコンプで原音の質感を残しつつ厚みを加えたりするのも効果的です。

色付けをせずに圧縮だけをかけたい場合は、FULL BANDWIDTHスイッチをオンにすれば温かみを生むフィルターが無効になります。機能制限がなく、メールアドレスの登録も不要なため、ダウンロード後すぐに使用可能です。

製品名RoughRider3
開発メーカーAudio Damage
メーカーURLhttps://www.audiodamage.com/pages/roughrider3
価格無料
対応OSWindows 10以降(64bit)/macOS 10.13以降(Apple Silicon対応)/Linux/iOS
対応フォーマットWindows:CLAP・VST3・VST2・AAX/Mac:CLAP・VST3・VST2・AU・AAX

【クリッパー】GClip

GClipの画面

GVSTが配布しているクリッパーです。設定した音量を超えた波形の頂点を切り取ることで、ピークを抑えつつ音圧を高めます。

Softnessを0%にすると角の立ったハードクリップ、値を上げるほど角の丸いソフトクリップになります。波形の表示を見ながらクリップ量を決められるため、かけすぎて波形が崩れてもすぐに気付けます。

2倍のオーバーサンプリングを有効にすれば、高域に生じるエイリアスノイズが軽減されます。知名度は高くありませんが、ダブステップ系やハード系で活躍する世界的プロデューサーも使用している隠れた優良プラグインです。

製品名GClip
開発メーカーGVST
メーカーURLhttps://gvst.uk/Downloads/GClip
価格無料(寄付は任意)
対応OSWindows(32bit・64bit)/Mac OS(Apple Silicon対応)/Linux(32bit・64bit)
対応フォーマットVST

【ゲート】DeeGate

DeeGateの画面

国内メーカー、DOTEC-AUDIOのノイズゲートです。設定した音量を下回る音をミュートするシンプルなプラグインで、操作するつまみはスレッショルド(-60〜0dB)1つだけしかありません。

本来の用途は、マイクやライン録音で音が鳴っていない区間のノイズをミュートすることですが、ドラムサンプルにかけて余韻を短く切れば、小気味よいノリが生まれます。

DOTEC-AUDIOでは全製品に無料デモ版が用意されており、すべての機能を試用できます。気になる方は、ほかのプラグインもチェックしてみてください。同社のマキシマイザー『DeeMMax』については、以下の記事で詳しく紹介しています。

製品名DeeGate
開発メーカーDOTEC-AUDIO
メーカーURLhttps://dotec-audio.com/deegate_jp.html
価格無料
対応OSWindows(64bit)/macOS 10.12以降(64bit・Apple Silicon対応)
対応フォーマットWindows:VST2・VST3・AAX/Mac:VST2・VST3・AU・AAX

音の帯域を整えるプラグイン

音の帯域を整えるプラグインは作曲をするうえで必須です。無料プラグインにも「出すぎたときだけ削る」ダイナミックEQや、キンキンした響きだけを抑えるレゾナンス抑制のように、用途を絞ったものがあります。ここでは、マスターからボーカルまで使える5つの製品を紹介します。

【EQ】Ozone EQ

Ozone EQの画面

iZotopeのマスタリングソフト『Ozone 12』に搭載されているEQモジュールを、単体で無料提供したプラグインです。マスタリング向けのEQながらミックスにも適しており、無料で使えるEQの中でも高い評価を得ています。

ベルやシェルフ、ハイパス・ローパスといった基本のフィルターに加え、信号をMid/Side、Left/Right、Transient/Sustainに分けて処理することも可能です。Side側の低域だけを削ってベースを中央に集めるなど、マスター段での細かな整理に役立ちます。

Gain Matchを有効にすればEQの前後で音量を揃えられるため、「音が大きくなったから良く聞こえる」という錯覚に惑わされずに判断できます。入手にはNative IDアカウントと、専用アプリのNative Accessが必要です。

製品名Ozone EQ(Native Instrumentsでの名称はOzone 12 Equalizer)
開発メーカーiZotope
メーカーURLhttps://www.izotope.com/products/ozone-eq
価格無料(Native IDアカウントの登録とNative Accessが必要)
対応OSWindows 10・11/macOS 14・15・26(Apple Silicon対応)
対応フォーマットAAX・AU・VST3(Ozone 12の要件に準拠)

【ダイナミックEQ】TDR Nova

TDR Novaの画面

Tokyo Dawn Labsが開発したパラレル型のダイナミックEQです。見た目は一般的なパラメトリックEQと変わりませんが、4つのバンドそれぞれにダイナミクス処理を備えており、設定した帯域が大きくなった瞬間だけ自動で削ります。

常に一定量をカットする通常のEQとは異なり、気になる瞬間にだけ作用するため、音の芯を残したまま耳に痛い帯域を抑えられる点が強みです。ボーカルの歯擦音対策のほか、ドラムバスの歯切れを良くする用途でも活躍します。

ハイパス・ローパスのフィルターも搭載しており、通常のEQとしての使用も可能です。有料のGE版ではバンド数が増え、ダイナミクス処理の設定もより柔軟になります。

製品名TDR Nova
開発メーカーTokyo Dawn Labs
メーカーURLhttps://www.tokyodawn.net/tdr-nova/
価格無料(有料のGE版あり)
対応OSWindows Vista以降/Mac OS X 10.9以降(Apple Silicon対応)/Linux(x86-64)
対応フォーマットWindows:VST2・VST3・AAX/Mac:VST2・VST3・AU・AAX/Linux:VST2・VST3

【ダイナミックEQ】ZL Equalizer 2

ZL Equalizer 2の画面

ZL Audioが開発する無料かつオープンソースのダイナミックEQです。11種類のフィルターを最大24バンドまで配置でき、バンドごとにStereo・Left・Right・Mid・Sideのどの信号を処理するかを選べます。

ダイナミックモードを有効にすると、指定した帯域の音量がスレッショルドを超えたときだけ、ゲインが自動で上下します。反応の仕方はAttack・ReleaseのほかKneeでも調整でき、最大24バンドのそれぞれに処理をかけられるため、多くの帯域を同時に制御可能です。

スペクトラムアナライザーは入力・出力・サイドチェインの信号に加え、別トラックとぶつかっている帯域も表示でき、楽器同士の重なりを見ながら気になる部分だけを削れます。

製品名ZL Equalizer 2
開発メーカーZL Audio
メーカーURLhttps://zl-audio.github.io/plugins/zlequalizer2/
価格無料
対応OSWindows 10以降/macOS 10.13以降(Apple Silicon版あり)/Linux
対応フォーマットVST3・AU(Macのみ)・LV2(Windows・Linux)

【レゾナンス抑制】ANINA

ANINAの画面

CRQLが開発したレゾナンス抑制プラグインで、公式ではスペクトル・レゾナンス・サプレッサーと謳われています。レゾナンスとは特定の周波数が共鳴し、「キーン」「カーン」と耳に残る響きのことで、ANINAはこれを自動で検出して抑えます。

内部では256以上のバンドで同時にコンプレッションを行うため、通常のEQでは追い切れない細かな共鳴まで処理が可能です。操作の中心は全体の削減量とアタック・ディケイのつまみで、抑えている量は画面上に色で表示されるため、効きすぎていないかを見ながら調整できます。

仕組み上、約11msの遅延が生じることから、レコーディング中のモニターには適しませんが、ミックスやマスタリングでの使用にはほとんど支障ありません。

製品名ANINA
開発メーカーCRQL
メーカーURLhttps://crql.works/anina/
価格無料(寄付は任意)
対応OSWindows/macOS(Apple Silicon対応)/Linux
対応フォーマットWindows・Linux:VST3・CLAP/Mac:VST3・CLAP・AU

【ボーカル用EQ】VocRide

VocRideの画面

nClearが開発したボーカル専用のEQです。歌声の基音を検出し、その音程に合わせて4つのバンドが移動するため、メロディが上下しても狙った倍音を追い続けます。

4つのうち3つのバンドは基音・第2倍音・第3倍音を担当し、残りの1つは第14倍音までのいずれか、または3〜12kHzの任意の周波数を指定できます。調整前後の音量を自動で揃えるAutomatic Gain Compensationに加え、LowCutや低レイテンシーのLive Modeも搭載しています。

価格は自分で決められる投げ銭方式で、ダウンロードにはメールアドレスの入力が必要です。後継のVocRide 2も別製品として配布されており、Lite版は無料で入手できます。

製品名VocRide
開発メーカーnClear
メーカーURLhttps://plugins.nclear.pro/plugins/vocride.html
価格無料(投げ銭制。メールアドレスの登録が必要)
対応OSWindows 10・11/macOS(Intel:10.13以降、Apple Silicon:11.0以降)/Linux
対応フォーマットWindows:VST3・CLAP/Mac:VST3・AU・CLAP/Linux:VST3・LV2・CLAP

音の質感を変えるプラグイン

音の質感を変えるプラグインは、各トラックにインサートしたり、マスターに薄くかけて全体の印象を調整したりと、活躍の場が多くあります。ここでは、つまみが少なく効果が実感しやすい2つのプラグインを紹介します。

【サチュレーター】Saturation Knob

Saturation Knobの画面

Softubeが提供するノブひとつで操作するサチュレーターです。アナログ機器の出力段で生じる歪みを再現しており、ざらつきを与えたい素材であれば場所を選ばずに活用できます。

ノブを回すほど倍音が増え、ベースラインに太さを、ボーカルに輝きを加えられるほか、ドラムループを大胆に潰すことも可能です。Keep High・Neutral・Keep Lowの3モードが搭載されており、Keep Lowを選べばドラムループを歪ませつつキックの低域を保てます。

入手にはSoftubeアカウントとiLokアカウントが必要で、Softube Centralからインストールします。

製品名Saturation Knob
開発メーカーSoftube
メーカーURLhttps://www.softube.com/plug-ins/saturation-knob
価格無料(SoftubeアカウントとiLokアカウントの登録が必要)
対応OSWindows 10・11(64bit)/macOS 14・15・26(Apple Silicon対応)
対応フォーマットAU・VST・VST3・AAX

【ローファイ】Vinyl

Vinylの画面

iZotopeが提供するローファイエフェクトです。レコードのホコリやスクラッチ、盤の反り、機械ノイズを再現しており、その名のとおり昔のレコードのような質感を簡単に演出できます。

ホコリやスクラッチの量は個別に調整でき、上部の年代を選択すれば時代に応じた音質へと一気に変化させられます。1980年代のヒップホップで用いられたサンプラーのような、ざらついた質感を加えるLo-fiモードも搭載しています。

Lo-Fi Hip Hopの流行を受け、数多くのローファイ系のエフェクトがリリースされましたが、Vinylは下手な有料プラグインよりも扱いやすく、効果も優れています。Lo-Fi Hip HopやBoom Bapを作りたい方なら、入れておいて絶対に損はないでしょう。

製品名Vinyl
開発メーカーiZotope
メーカーURLhttps://www.izotope.com/products/vinyl
価格無料(iZotopeアカウントでのサインインが必要)
対応OSWindows 10・11/macOS 14・15・26(Apple Silicon対応)
対応フォーマットAU・AAX・VST3・VST2

音に広がりを与えるプラグイン

立体的なミックスを作るには、トラックごとにパンを振るだけでなく、空間系のエフェクトを用いて音に広がりを与えることが大切です。無料とは思えない評価を受け続けているディレイ・リバーブと、定番のステレオイメージャー2つを紹介します。

【ディレイ・リバーブ】Valhalla Supermassive

Valhalla Supermassiveの画面

空間系エフェクトで定評のあるValhalla DSPが無料で配布しているディレイ・リバーブです。壮大な響きを目的に設計されており、粒の細かいエコーから深い残響、その中間の音まで1台で生み出せます。

Gemini・Hydra・Andromedaなど天体の名前が付いた22種類のモードを搭載しており、切り替えるだけで残響のキャラクターが大きく変わります。Warpのつまみを動かすと、くっきりとした単純なエコーが共鳴を帯びた響きや、輪郭のにじんだ反復へと変化します。

リリース当時「これ本当に無料でいいの?」という声が多く上がったプラグインで、特にディレイとしての人気が高い印象です。音の隙間を埋めたり、幻想的な空間を演出したりと、無料とは思えない働きをしてくれます。

製品名Valhalla Supermassive
開発メーカーValhalla DSP
メーカーURLhttps://valhalladsp.com/shop/reverb/valhalla-supermassive/
価格無料
対応OSWindows 7〜11(64bit)/macOS 10.9以降(Apple Silicon対応)
対応フォーマットVST2・VST3・AAX・AU(Macのみ)

【ステレオイメージャー】Ozone Imager V2

Ozone Imager V2の画面

iZotopeのマスタリングソフト『Ozone』に搭載されているステレオイメージャー「Imager」の単独版です。Widthで音の広がり具合を調整でき、細いシンセに広がりを持たせたり、ベースを中央に寄せたりする場面で役立ちます。

Stereoizeを有効にすると、リバーブやダブリングを使わずにモノラル素材をステレオ化できます。Stereoize IIは自然に広げるモード、Stereoize Iは位相のうねりを伴う色付けの強いモードで、素材に応じて使い分けが可能です。

音像はベクトルスコープで表示されるので、左右のバランスを目と耳の両方で確認しながら調整できます。

製品名Ozone Imager V2
開発メーカーiZotope
メーカーURLhttps://www.izotope.com/en/products/ozone-imager.html
価格無料(iZotopeアカウントでのサインインが必要)
対応OSWindows 10・11/macOS 14・15・26(Apple Silicon対応)
対応フォーマットAU・AAX・VST2・VST3

【ステレオイメージャー】Wider

Widerの画面

Polyverse Musicのステレオイメージャーで、モノラルの音に疑似的な広がりを与えます。

Widerならではの特徴は、広げた音をモノラルに戻しても位相の打ち消しが起きない「モノ互換」設計です。モノラルで再生される環境でも音が痩せないため、クラップやスネア、ボーカル、シンセベースといった1ch素材にも使用できます。

操作は中央のメーターを上下させるだけと非常にシンプルで、ステレオ幅は最大200%まで広げられます。LOW BYPASSのつまみで周波数を指定すると、それより下の帯域は処理の対象から外れるため、低域を広げずにステレオ感だけを加えることも可能です。

Ozone Imager V2と同系統のプラグインですが、音の変化の仕方が異なるため、用途や好みで使い分けると良いでしょう。

製品名Wider
開発メーカーPolyverse Music
メーカーURLhttps://polyversemusic.com/products/wider/
価格無料(名前とメールアドレスの登録が必要)
対応OSWindows(64bit)/macOS 10.9以降(64bit)
対応フォーマットVST2・VST3・AU・AAX

音に動きをつけるプラグイン

ここまでのプラグインが音を「整える」ものだったのに対し、以下で紹介するのは音を左右に揺らしたり、刻んだり、こもらせたりして「動き」をつけるプラグインです。ずっと同じ音が鳴っている単調なトラックでも、オートパンやゲート、フィルターで変化を加えると新たな展開が生まれます。

【オートパン】PanCake 2

PanCake 2の画面

Cableguysのオートパンです。音を左右に振る動き(パンニング)をLFOのカーブとして描画でき、ゆるやかな揺れからビートに合わせた激しく極端な振り分けまで、複雑なモジュレーションも自由自在です。

カーブの速さは曲のテンポに同期させるほか、Hz単位での指定やMIDIノートによるトリガーにも対応しています。背景には音の波形がオシロスコープで表示されるため、描いたカーブと実際の動きを照らし合わせながら作り込めます。

小さく振ってパッドやシンセに揺らぎを与えたり、大胆に振ってFXやボイスサンプルに仕掛けを持たせたりと、アイデア次第で使い道は広がります。Mixつまみで原音との混ざり具合も調整でき、さりげない動きを演出したい場面にも活躍します。

製品名PanCake 2
開発メーカーCableguys
メーカーURLhttps://www.cableguys.com/pancake
価格無料(メールアドレスの登録が必要)
対応OSWindows 7・8・10・11(64bit)/Mac OS X 10.9以降(Intel・Apple Silicon対応)
対応フォーマットWindows:VST2・VST3・AAX/Mac:VST2・VST3・AU・AAX

【トリガーゲート】A1TriggerGate

A1TriggerGateの画面

A1AUDIO(Alex Hilton)のトリガーゲートです。小さい音をカットする通常のゲートとは異なり、設定したリズムに合わせて音を刻み、持続音に動きを加えます。

トランスやハウス、レゲトンなどで耳にするリズミカルなゲートサウンドも、手軽に再現できます。ADSRで音の立ち上がりや切れ方まで追い込めるなど、無料プラグインながら設定項目も豊富です。

パッドやコードに挿すだけで、シーケンスフレーズを打ち込んだかのようなリズム感が生まれます。ビルドアップやブレイクなど、曲中で一時的に動きを加えたい場面でも重宝します。

製品名A1TriggerGate
開発メーカーA1AUDIO(Alex Hilton)
メーカーURLhttps://a1audio.alexhilton.net/downloads
価格無料
対応OSWindows/macOS
対応フォーマットWindows:VST2・VST3・AAX/macOS:VST2・VST3・AU・AAX(CLAPは非対応)

【フィルター】DJMFilter

DJMFilterの画面

OTTと同じXfer Recordsの製品で、DJミキサーに搭載されたフィルターを再現しています。ノブを左へ回せばローパス、右へ回せばハイパスがかかる、シンプルな操作が特徴です。

フィルターの開閉は1つのノブで行うため、DAWのオートメーションも1本の線を描くだけで設定できます。ブレイク前に音をこもらせたり、ドロップ直前に低域を抜いたりといった、ダンスミュージックの定番演出も手軽に取り入れられます。

DriveとResoのつまみも備えており、歪みやレゾナンスを加えられます。曲の展開に変化をつける道具として、手元に置いておきたいプラグインです。

製品名DJMFilter
開発メーカーXfer Records
メーカーURLhttps://xferrecords.com/freeware
価格無料
対応OSWindows/Mac
対応フォーマットWindows:VST3/Mac:VST3・AU

音を目で確認するプラグイン

ここで紹介するプラグインは音を変えるものではなく、音の状態を画面に表示するためのものです。耳だけでは判断しづらい帯域のかぶりや曲全体の音量バランス、音程のずれを数値や波形で確認できるので、ミックス・マスタリング時に役立ちます。

【スペクトラムアナライザー】SPAN

SPANの画面

Voxengoのスペクトラムアナライザーです。どの周波数にどれだけの音量があるかをリアルタイムで表示するので、耳だけでは捉えきれない帯域のかぶりやローエンドの溜まりを目で確認できます。

ステレオに加えてモノラルやミッドサイドの表示にも対応しており、解析の細かさを決めるブロックサイズやスロープ、表示の平滑化まで調整可能です。最大値を保持するセカンダリスペクトラムを重ねれば、再生中に一瞬だけ現れるピークも見逃しません。

下部には位相の相関メーターや、EBU R128・K-systemに対応したレベルメーターを搭載し、RMSやトゥルーピーク、クリッピングの確認もSPANだけでまかなえます。アナライザーはミックスに欠かせない道具ですが、「無料のSPANがあるだけで十分なのでは?」と思ってしまうほどに高性能です。

製品名SPAN
開発メーカーVoxengo
メーカーURLhttps://www.voxengo.com/product/span/
価格無料(複数トラックの重ね表示などに対応した有料版SPAN Plusあり)
対応OSWindows/Mac OS 10.12以降(Apple Silicon対応)(64bit)
対応フォーマットVST・VST3・AU・AAX

【ラウドネスメーター】Youlean Loudness Meter 2

Youlean Loudness Meter 2の画面

Youleanのラウドネスメーターです。ラウドネスとは人が感じる音の大きさを数値化したもので、YouTubeやSpotifyなどの配信サービスはこの値を基準に曲の音量を自動で揃えています。

無料版でもトゥルーピークやラウドネスレンジ、PLR、DRまで表示でき、ピークが基準を超えた際のアラート機能も備えています。配信サービス向けのプリセットや結果の書き出しは有料のPro版限定ですが、各サービスの目安値を把握していれば無料版でも十分に活用できます。

納品時に音量の指定がある場合の確認用として活用するクリエイターも多く、DAW付属のメーターが物足りない方には特に重宝するでしょう。

製品名Youlean Loudness Meter 2
開発メーカーYoulean
メーカーURLhttps://youlean.co/youlean-loudness-meter/
価格無料(配信サービス向けプリセットなどを追加した有料のPro版あり)
対応OSWindows 7以降(64bit)/macOS 10.13以降(Apple Silicon対応)
対応フォーマットVST2・VST3・AU・AAX・スタンドアロン

【チューナー】GTune

GTuneの画面

GVSTのクロマチックチューナーです。入力された音を自動で解析し、最も近い音名と周波数(Hz)、そこからのずれをセント単位で表示します。

ずれの方向はフラット側・シャープ側のLEDで示され、高いか低いかが一目でわかります。楽器のチューニングはもちろん、ベースの耳コピやキックのピッチ確認など、DTMならではの用途にも役立ちます。

動作も軽いため、トラックにインサートしたままでも負荷は気になりません。

製品名GTune
開発メーカーGVST
メーカーURLhttps://gvst.uk/Downloads/GTune
価格無料(寄付は任意)
対応OSWindows(32bit・64bit)/Mac OS(Apple Silicon対応)/Linux(32bit・64bit)
対応フォーマットVST

複数のエフェクトをまとめて入手できるプラグイン

最後は1つの製品ではなく、複数のエフェクトがセットになった無料バンドルを紹介します。コンプ・EQ・リバーブといった基本のエフェクトを一度に揃えられるので、これからプラグインを集め始める方の最初の一式としておすすめです。

【エフェクトバンドル】Kilohearts Essentials

Kiloheartsが提供する34種類のエフェクトをまとめた無料バンドルです。定番から飛び道具まで、音作りに必要なプラグインがひととおり揃っています。主な収録プラグインは以下のとおりです。

  • 音の強弱:Compressor、Limiter、Gate、Transient Shaper、Dynamics
  • 帯域・フィルター:3-Band EQ、Filter、Ladder Filter、Comb Filter、Formant Filter
  • 空間・揺れ:Reverb、Delay、Dual Delay、Chorus、Flanger、Phaser、Ensemble
  • 歪み・質感:Distortion、Bitcrush、Shaper
  • 飛び道具:Tape Stop、Trance Gate、Reverser、Frequency Shifter、Pitch Shifter、Ring Mod

どのプラグインもつまみ数個の小さな画面で機能が絞られているため、エフェクトごとの使い方を覚えるのにも適しています。動作も軽く、DAW付属のエフェクトと同じ感覚で気軽にインサートできる点も魅力です。

通常のプラグインとしてだけでなく、Phase Plantなど同社のホスト製品に「Snapin」として読み込むこともできます。入手にはKiloheartsアカウントの登録が必要です。

製品名Kilohearts Essentials
開発メーカーKilohearts
メーカーURLhttps://kilohearts.com/products/kilohearts_essentials
価格無料(Kiloheartsアカウントの登録が必要)
対応OSWindows/macOS(Apple Silicon対応)
対応フォーマットVST2・VST3・AU・AAX

【エフェクトバンドル】UAD Explore FREE

Universal Audioが提供する、スタジオの名機を再現したプラグインが中心の無料バンドルです。7つのエフェクトとシンセ1つに加え、同社のDAWであるLUNAもセットに含まれています。収録内容の詳細は以下のとおりです。

  • コンプレッサー:UA 1176 Classic FET Compressor、Teletronix LA-2A Tube Compressor
  • プリアンプ・EQ・チャンネルストリップ:UA 610 Tube Preamp & EQ Collection、Century Tube Channel Strip
  • リバーブ:Pure Plate Reverb
  • そのほか:Vibe Analog Machines Essentials、UAD Showtime ’64 Tube Amp、PolyMAX Synth(シンセ)
  • DAW:LUNA

1176やLA-2Aは有料のUADプラグインの中でも定番として知られ、ボーカルやベースにかけると音に存在感とまとまりが生まれます。バンドルの収録プラグインは、専用のハードウェアがなくてもパソコン単体で動作します。

入手にはUAアカウントとiLokアカウントの登録、専用アプリUA Connectが必要ですが、クレジットカードやiLokのUSB機器は必要ありません。ライセンスは永続である一方、配布自体はUniversal Audioの判断で終了する可能性があるため、早めに入手しておきましょう。

製品名UAD Explore FREE
開発メーカーUniversal Audio
メーカーURLhttps://www.uaudio.com/products/uad-explore-free
価格無料(UAアカウント・iLokアカウントの登録とUA Connectが必要)
対応OSWindows 10以降/macOS 11以降(Apple Silicon対応)
対応フォーマットVST3・AU・AAX

【エフェクトバンドル】MFreeFXBundle

MeldaProductionが提供する、38種類のプラグインをまとめた無料バンドルです。エフェクトに加え、アナライザーやチューナーといった制作用のツールも含まれています。主な収録プラグインは以下のとおりです。

  • エフェクト:MCompressor(コンプレッサー)、MEqualizer(EQ)、MDelay(ディレイ)、MSaturator(サチュレーター)、MFlanger(フランジャー)、MTremolo(トレモロ)
  • ユーティリティ:MAnalyzer(アナライザー)、MOscilloscope(オシロスコープ)、MLoudnessAnalyzer(ラウドネスメーター)、MTuner(チューナー)、MMetronome(メトロノーム)

MeldaProductionのプラグインは調整項目が豊富で、MCompressorのようにアタックタイムを0msまで詰められるものもあります。本記事で紹介したアナライザーやチューナーの代わりになる製品も含まれており、制作環境の基本をこのバンドルだけで整えることも可能です。

無料版では一部機能が利用できず、モジュレーターやエイリアスノイズを抑えるアップサンプリング、ウィンドウサイズの変更、ソノグラム表示、プリセットの保存などが制限され、画面下部にはアップグレードを促すリマインダーボックスが表示されます。これらの制限は55ドルのアップグレードで解除されます。

入手にはMeldaProductionアカウントの作成が必要です。専用アプリのMPluginManagerにログインすると、アカウントのライセンスが確認され、インストールできるプラグインが提示されます。

製品名MFreeFXBundle
開発メーカーMeldaProduction
メーカーURLhttps://www.meldaproduction.com/MFreeFXBundle
価格無料(MeldaProductionアカウントの登録とMPluginManagerが必要。55ドルの有料アップグレードあり)
対応OSWindows 10・11(64bit)/macOS 10.14以降(Apple Silicon対応)
対応フォーマットVST・VST3・AU・AAX

【エフェクトバンドル】ZEN Basics

2026年から日本を拠点に活動するブランド、ZEN AUDIOが手がける30種類の無料プラグイン集です。メンバーは楽曲制作に携わるクリエイターで、「サウンドメイキングを、もっと楽しく、より便利に」を掲げて開発を進めています。収録されているプラグインは以下のとおりです。

  • 音の強弱:Clipper、Limiter、Gate、Transient Shaper、Upwd、Mass
  • 帯域:Filter、DJ Filter、Tilt
  • 質感・歪み:Gilt、Bitcrush、Power、Converger
  • 空間・揺れ:Reverb、Delay、Chorus、Dimension、Vibrato、Autopan
  • ステレオ・定位:Stereo、Haas、Pan、Channel Check
  • 飛び道具:Alien、Frequency Shifter、Pitch Shifter、Ring Modulator、Reverse、TapeStop
  • ユーティリティ:Gain

小さな音を持ち上げるアップワードコンプレッサーのUpwdや、L/RとM/S・位相を確認できるChannel Checkなど、ミックスに役立つツールも用意されています。公式によると、今後もプラグインが追加される予定とのことです。

2026年10月時点ではWindows 10以降(64bit)のVST3のみの対応で、macOS版(VST3・AU)は準備中です。入手にはZEN AUDIOの無料アカウントを作成し、マイポータルから専用アプリのZEN PORTALを導入してダウンロードする必要があります。

製品名ZEN Basics
開発メーカーZEN AUDIO
メーカーURLhttps://zen.audio/ja/basics
価格無料(ZEN AUDIOアカウントの登録とZEN PORTALが必要)
対応OSWindows 10・11(64bit)※macOS版は準備中
対応フォーマットVST3(macOS版のVST3・AUは準備中)

まとめ

今回紹介したプラグインは無料とは思えないクオリティのものばかりなので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

ただし、全プラグインを一度に入れる必要はありません。OTTやValhalla Supermassiveのように挿すだけで効果がわかるものから試したり、自身の環境で足りないと感じた種類のエフェクトを少しずつ足したりしていくのがおすすめです。

無料プラグインの配布は急に終了することもあるので、ほしいものが見つかったら早めにダウンロードしておきましょう!

タイトルとURLをコピーしました